本当にペラペラだ。
いやそれよりも、複雑な血流だ。
すごく、グローバルな家族。
それが彼の第一印象。
「俺、席 window側がいい」
「う、ぅいんどぅぉー?」
大本は、英語が大の苦手だ。
window、窓もわからないのか。
私は挙手し、「窓ってことですよ。」と。
今日注意された妬みも軽く入れて言った。
「そうか。」
と涼しい顔で大本は言うが、内心焦ってるんだろう。
「Yes‼︎窓だ。foget 〜!」
ペラペラ日本語、とは間違っていた。
英語がかなり入っている。
それもそうか。
「ん…とじゃあ、野瀬の前に行きなさい。」
え。
私の前!?
…一人空間がぁぁぁあ。
「ok!」
私の前の席にズカッと座ると、くるりと私の方に向き
「hi!」
ニコ、と君が笑うから
「は、ハーイ」
って笑った。
近くで見ると、とても綺麗な顔でつい身が引けた。


