*瑠美*「かわいい~!
ちょっとスマホ貸して。

ホントに『スミレちゃん』って感じの
娘(こ)ね!」




*蓮司*「どれどれ?

おっ!歌凛に似ててかわいいじゃん!」




*瑠美*「聖司、見てよ!
歌凛ちゃんに似ててかわいいでしょ?」




私よりもスミレの方がずっとかわいいと
思う。




私の家族のなかでかわいいのは
スミレだけだし。




*聖司*「確かに、
歌凛さんに似ていますね。」




*歌凛*「そうですか?

私がこのシェアハウスに行く前日、
スミレは一緒に行きたいと言ったんです。

でも、さすがにそれは無理ですし、

良かったとしても同居人の方に
迷惑がかかるだろうと思ったので。」




*蓮司*「そんなの気にしなくて
良かったんだけどな。

俺は小さい子がいても全く気にしないし、

マダム・チェリーは子供好きだから
歓迎されるはず。

聖司だってこう見えて、
子供結構好きだから。」




*瑠美*「そうそう。

聖司、子供と動物だけには優しいし。

だから、もしスミレちゃんが
『来たい』って言ったら連れてきてね!」




*歌凛*「はい。」




みんな、とってもいい人で良かった。




北海道の時とは、全然違う。




ちょっと心配していたのがバカみたいだ。




いつまでもこういう生活ができることを私は密かに祈った。