でも、さっきの言い方からして
『謝る』
というよりは、
会話ができればそれでいいという感じだ。
*歌凛*「あの、何人くらい、知っているんですか?
その・・・」
*聖司*「同性愛者ということをですか?」
結構はっきり言うんだ。
*歌凛*「あ、はい。」
*蓮司*「うーん、
歌凛と聖司もいれて、七人、かな?」
*聖司*「彼の親も入ってますけどね。」
かなり、少ない人数。
*蓮司*「基本的に、オカマってことは内緒にしてんだよ。
マダム・チェリーにもな。」
二階堂さんにも知らせてないんだ。
*聖司*「『高校生でオカマというのはカッコ悪いどころじゃない』
らしいですよ。」
聖司君は『やれやれ』とでも言うように
顔をしかめさせた。



