耳をドアに当ててみた。





こんな泥棒みたいなこと、
起きたばかりで
意識がもうろうとしてなかったら


絶対にやってない。





*聖司*「いったいいつまで彼女に隠しておくつもりですか?」





*蓮司*「何を?」





*聖司*「同じ場所に住むというだけではなく、高校も同じとなると、隠しようがないですよ。」





隠す?何を隠しているんだろう?





どちらにせよ、


その『なにか』が理由であのとき





空気が変わったんだろう。





*蓮司*「だって、話したら笑われるし、カッコ悪いし・・・」




*聖司*「変に感づかれて周りに話してでもしたら、それこそ笑われますよ。」