✳︎斑鳩✳︎「もう、聖司監禁の次は流血騒ぎなんて聞いてないわよ?」
✳︎蓮司✳︎「ごめんなさあい」
✳︎瑠美✳︎「ほんとよ!演劇部で血しぶき上がったって聞いて、予想はしてたけど流石に心配したわ」
✳︎歌凛✳︎「お騒がせしました」
私はティッシュで鼻を抑えながらそう言った。
✳︎瑠美✳︎「まあいいや!ねえ!歌凛ちゃんの鼻が治ったら私の家にいきましょ?マサ兄が迎えに来てくれるって〜!スミレちゃんも乗っけてさ!」
✳︎斑鳩✳︎「んえ、ま、政宗さん帰ってきてるの!?」
あれ、斑鳩先生、師龍先輩から聞いてないんだろうか。
✳︎瑠美✳︎「ふふーん!そうよ?斑鳩先生まだお仕事でしょ?残念でしたァー!」
勝ち誇ったかのようにルミちゃんはそう言った。
斑鳩先生は気まずそうにメガネを何度もかけ直している。
あれ、政宗さんと斑鳩先生…、ひょっとしたらひょっとするのかしら…?
と、思っている矢先に蓮司くんの携帯が鳴った。
✳︎蓮司✳︎「聖司!!…あれ?歌凛から?」
✳︎歌凛✳︎「あ!!スミレ!!」
✳︎蓮司✳︎「もしもーし!お姉ちゃんいるからいまスピーカーにするね!」
✳︎スミレ✳︎「もしもし?おねえちゃん!ついたよ〜!」
✳︎歌凛✳︎「うっ」
テレビ通話は流石に反則だ…!!
もう出せる血もないみたいで私は一瞬目眩を感じた。
ルミちゃんと斑鳩先生はものすごくびっくりしていたが、蓮司くんの説明のおかげか、兄弟愛に理解のある二人は納得してくれた。
✳︎歌凛✳︎「と、とりあえずスミレを迎えにいきますね!」
✳︎瑠美✳︎「あーでも、マサ兄もそろそろ来るみたいだからみんなで一緒に行きましょ」
✳︎斑鳩✳︎「ううううわ、あたしも仕事終わったらルミん家いく!!」
斑鳩先生が子供が駄々をこねるように拳を握った。
その反動で胸が揺れたので、子供らしさなどなくなってただの色気の塊となったが、そんなことなど気にせずに私達は保健室をあとにした。
✳︎瑠美✳︎「まあ、マサ兄に泊まってもらう約束してるからあえなくはないか…」
道すがらルミちゃんはそうぼそっとつぶやいていた。
なかなか会えない人みたいだし、みんな久しぶりなのだろう。
私達は校門付近につくと、早速スミレを探し出した。



