✳︎スミレ✳︎「おねえちゃん!スミレ、おねえちゃんの部活終わりにお迎え行っていい?写真撮りたい!」
私の上げたパンを頬張りながら元気よくスミレが答えた。
花野高校からここへの距離は、スミレにとっても北海道にいたときと比べてそう遠くないし、迎えに来てくれるのはとても嬉しい!
けど、帰りは蓮司くんと、それにルミちゃんも一緒だろうし、大丈夫だろうか…
✳︎蓮司✳︎「いいじゃんいいじゃん!ルミも会いたいって言ってたし!俺達が終わるのは11:30だから15分前ぐらいに出発すればちょうどだよ!ただ、初めての場所だし、道は…」
✳︎お母さん✳︎「うーん、私が送っていってもいいけど、きっとスミレは一人で行きたいわよね…地図もしっかり頭に入れてたし」
✳︎スミレ✳︎「うん、道はちゃんと覚えてるから大丈夫だよ!」
スミレは賢いから一人でも来れるだろう…けど、心配だ!休日の昼間とはいえどう考えても可愛すぎる!!誘拐されたらどうしよう。
✳︎歌凛✳︎「スミレ、まだ携帯持ってなかったよね?お姉ちゃんの携帯貸してあげるから、わからなくなったら地図アプリを開いて!
学校のところはマークしてあるから!
それから、何かあったら蓮司お兄ちゃんかお母さんの携帯に電話してね!絶対によ?
それから知らないおじさんに出会っても絶対についていっちゃだめ!スミレはかわいいんだからどこの部位を取られてもおかしくな…」
✳︎蓮司✳︎「ちょ、過保護!!歌凛そんなに早口で聞き取りやすく喋れるなら演劇部に生かしてよ!!」
蓮司くんに制止された。
けして過保護ではない。普通の妹ならこんなに心配しないだろうただ!スミレは文字通りの可愛さだ。何かあったら私も同じ道をたどるだろう…
どうしよう、スミレが誘拐されたら、相手をコテンパンにしても気がすまない…最初は目?鼻?指を潰してもいいな…それとも…
✳︎蓮司&二階堂✳︎「な、なんか怖い」
✳︎お母さん✳︎「いつも通りね、歌凛」
そんなこんなで、私と蓮司くんは食事をしながら楽しく談笑したあと、部活へと足を運んでいったのだった。



