朝、私は目を覚ました後にした行動は、顔を洗うでも伸びをするでも無く、スミレの香りと寝顔で噴射されそうになった鼻血をティッシュで受け取ることだった。
どうやら私はよほどスミレ不足だったのだろう。
スミレと初めてあった病室と、修学旅行の帰りぐらいしか鼻血なんて、全く出したことがなかったのに。
その後時刻を確認し、まだ朝の5時半だったので、スミレを無理にお越しはせず、顔を洗った。
……鼻血が出ていることを忘れて後悔した。安静にしているべきだった。
私は何か暖かいものでも飲もうとキッチンへ向かった。
✳︎二階堂✳︎「はあ。いくらなんでも急すぎよ!あの親…!!!」
なにやら二階堂さんがイライラしながらキッチンに入っていくのが見える。
昨日の電話のことだろうか。親…?二階堂さんの…?
そこそこの空気ではあるが、引き返すのも面倒だったので、私は二階堂さんのあとに続いた。
✳︎二階堂✳︎「全く…あいつなりにも人間関係とか色々あるだろうに…って、歌凛ちゃん!?その鼻どうしたのよ!?」
✳︎歌凛✳︎「おはようございます、二階堂さん。ちょっと久々に妹とあったせいで鼻血が…」
私がミルクを温めながらそう言うと、二階堂さんは飽きれたのか、心配したのかよくわからないは表情でこっちを見た。
まだ早朝なのにメイクはバッチリだ。
✳︎二階堂✳︎「ま、まあ、妹が好きなのはいいことよね…」
そう二階堂さんは言って、冷蔵庫の中身を開け、栄養ドリンクを飲む。
あれ、その栄養ドリンクはたしか…聖司くんが買っていたものでは…?
✳︎歌凛✳︎「に、二階堂さんその栄養ドリンク…聖司くんのじゃ…」
✳︎二階堂✳︎「ああ。聖司ね…。いいのよ、いつ帰ってくるか知らないけど、明日じゃないのは確定だから」
何か含みのある言い方。そりゃあ、帰省だし明日ではないだろうけど。
何かあったのかと思い、二階堂さんに話しかけようとした時、後ろから声がした。



