そう蓮司くんが言って、全員が笑った。
スミレの笑顔もまた玉のように可愛らしかった。
✳︎歌凛✳︎「さ、スミレはもうベッドに入って。蓮司お兄ちゃんとお話したら私も寝るから」
✳︎蓮司✳︎「あ、ごめん、寝る時間遅くしちゃったね」
✳︎歌凛✳︎「いえいえ」
私はそう言いながらスミレをベッドに寝かし、布団をかけた。
電気を消す前に蓮司くんをミシンの置いてある場所へ呼び、作った服を見せる。
✳︎歌凛✳︎「時間がなかったので、まだ半分以下なんですけど、この生地が基本です」
✳︎蓮司✳︎「カッコ可愛くてよすぎー!!これほんとに聖司に似合うわよ!!」
✳︎歌凛✳︎「2人にピッタリ似合うものだといいですね」
蓮司くんは私の作った服をとても楽しそうに見てくれた。
まだ服と言えるかは怪しいが、自分の作ったものを、しかもプレゼントするものを褒められるのはとても嬉しい。
しかも、2人でアイデアを追加したりして、夜なのに少しはしゃいでしまった。
スミレが少しうるさそうにするのを気づくまで延々と…
スミレが咳払いをしたので、私は電気を暗めにして、蓮司くんを部屋の外まで送る。
✳︎歌凛✳︎「スミレのために、ごめんなさい…」
✳︎蓮司✳︎「いいよ、人数が7人から8人に増えたところで一緒。それに、スミレちゃんは頭いいから、黙っててくれるだろうしね」
✳︎歌凛✳︎「それは保証します!」
✳︎蓮司✳︎「気にしてくれてありがと、それよりも、むしろこっちがごめんね、お風呂」
それを言われて私は少し顔が赤くなる。
やはり、相手が蓮司くんとはいえ、人に見られるのは抵抗があるし、何よりもあの時の私はとても無防備そのものだったのだ。
いつ溝打ちされても仕方の無い格好…なんという失態だろうか。
✳︎歌凛✳︎「い、いえ、私こそ無防備な格好で出てしまって…ほんと、いつ狙われてもおかしくないですよね」
✳︎蓮司✳︎「ちょ、歌凛忍者みたいなこと言わないで、ツボる」
蓮司くんは笑いながら涙をこらえる。
そこまでおかしなこと言ってないけど…



