いけない、スミレが可愛すぎてショートしてしまいそうだ。
いつもはあまり好きなんて言ってくれないのに、どうしたんだろう…
やっぱり、友達ができて、姉が奪われるんじゃないかと心配だったのかもしれない。
ああ、この子の姉でよかった。
✳︎歌凛✳︎「スミレぇぇぇ、大丈夫、大丈夫よ、お姉ちゃんもスミレのこと、だーーーいすきなんだから、安心して?ね?ね?ね?」
✳︎スミレ✳︎「ス、スミレも」
ああああかわいい、抱きしめたい、いや、もう抱きしめてる!!
本当にこの子は可愛い、可愛すぎて、こちらがおかしくなる、なんて可愛いんだろう。
私がもし、血が繋がっていないのなら、いや、繋がっていても、結婚してこの子の面倒を一生見て添い遂げられる自信がある。
✳︎蓮司✳︎「歌凛顔…崩壊してる!!溶けてる!!」
蓮司くんがそう言うが、聞こえなんてしない。可愛いものは可愛いのだ!
✳︎スミレ✳︎「でも、お姉ちゃん、元気になってよかった。蓮司お兄ちゃんのこと、にいにの時みたいには、もう、絶対なってほしくないから…」
スミレが優しくそういった瞬間、私は一気に冷静になった。
…そうだ、蓮司くんは、あの人とは違って友達(本人曰く大親友)ではあるけれど、大切な人。
私にも、家族以外での大切な人たちがまた出来たんだな…と思うと、私は嬉しくなる。
✳︎歌凛✳︎「そうだね、スミレ。スミレはほんとに、いい子ね」
お風呂場で言ったことも含めて、この子は本当に、成長してきているんだなと私は思った。
スミレの頭をやさしく撫でて、もう一度抱きしめる。
✳︎スミレ✳︎「蓮司お兄ちゃん、約束してください。お姉ちゃんのこと、大切にするって」
✳︎歌凛✳︎「え。スミレ?」
スミレが突然そういうものだから、私はびっくりして声を上げた。
✳︎蓮司✳︎「うん、、約束するよ、大親友だもん」
真剣な眼差しで蓮司くんは答える。
ほんとにこの人は、1ヶ月しか経っていない友達に対して、大切にしすぎだ。
いや、みんなそうかな。
✳︎歌凛✳︎「大丈夫、守るなら私の役目ですよ!誰よりも強いし」
✳︎蓮司✳︎「違いないね」



