♥同居人は♥オカマです!


聖司くんのしようとすることと、体が微妙にあっていないからだ。




お箸をもっても上手く料理をとれないし、眼鏡を直すときも上手く直せていない。




注意して見れば、おかしなことだらけだった。




*蓮司*「大丈夫?今日行ける?」




心配そうに蓮司くんが聖司くんの顔を除き混む。




*聖司*「ええ、心配要りませんよ」




そう、やや隈のある目をこちらに向けるが、心配の要らない状況ではない。




*歌凛*「昨日しっかり寝ました?」




*聖司*「少し考え込んでいたら、眠るのが遅れてしまいまして……」




全く。全然大丈夫じゃないじゃない。と心の底から思った。




とりあえず温かい飲み物をと緑茶をいれ、聖司くんに半ば無理矢理飲ませた。




私も蓮司くんも不安でしかなかったが、本人が行くことを決心したのなら止められない。




朝食を食べ終わった後、聖司くんを送った。




*蓮司*「歌凛がお弁当作ってくれたけど、いる?」




*聖司*「有り難くちょうだいします。
歌凛さん、ありがとうございます」




やけに丁寧に受け答えする。私達二人はかなり心配だった。




*蓮司*「なんかあったらすぐ連絡しなよ?」




*歌凛*「万が一のことがあれば私達迎えに行きますし」




*聖司*「ええ、わかりました。大丈夫です。…行ってきます」



聖司くんはそう言って、すぐにドアを開けた。