♥同居人は♥オカマです!



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次の日、GWがついに始まった。




今日は、いつもよりずっと元気に目覚め、廊下をいつもよりずっと元気に歩いていた。




スミレに会える!その事だけが私の胸を掻き立てた。




こんなに幸せなこともない!




私は思わず恍惚の笑みとため息をついてしまった。




*蓮司*「…おはよう~」




眠そうな顔と声で蓮司くんが自室のドアを開けた。




*蓮司*「わ、歌凛どうしたのよ!
まるでマタタビもらった猫みたいな顔して」




*歌凛*「え…、そ、そんな顔してません!!」




スミレを猫用の麻薬と一緒にされては困る。




*蓮司*「してたしてた!」




*歌凛*「もう。
というか、蓮司くん今日早いですね」




部活のない休みの日に、蓮司くんが早起きするなんて珍しい。




私は物珍しげに、眠そうにはしていても、寝癖ひとつない蓮司くんを見つめた。




*蓮司*「あったしまえよ!
今日は聖司の送り迎えして、スミレちゃんたちがこれるように準備しなきゃいけないんだから!」




*歌凛*「いえそんな、スミレ達の事で気を使わなくても、いつも通りで大丈夫ですよ」




*蓮司*「いや、それももちろんだけど、それだけじゃあないんだよね…」




え、それだけって…?




私がごくりと唾を飲み込んだそのときだった。




恐らく、恐らくこれが蓮司くんの「それだけじゃないこと」なのだろうと、私は思った。





家の電話が鳴ったのだ。