♥同居人は♥オカマです!



失礼なのは承知だけど、構って貰いたくて周りをうろつく犬に見えてくる。




*聖司*「そうですね。とは確かに言いました」




ここで、それみたことかと得意気な顔をする蓮司くんだったが、聖司くんが

「ですが、やるとは言っていません」

と付け加えた途端、蓮司くんは顎をはずす勢いで項垂れた。




聖司くんが落ち込む蓮司くんを無視するので、余計によどんだ空気がたちこめる。




なんとかせねば!この空気!




*歌凛*「あっ、だったら今度の連休、
部活のない日にやりましょうよ!
バーベキュー!

二階堂さんに許可とって、庭でやればいいんじゃないですか?」




*蓮司*「確かに!!
別にGWじゃなくてもいいよね!

聖司はどう思う?」




蓮司くんは早々に話に乗ってくれた。




正直、バーベキューが本当に出来るかどうかはわからないけど、私もしてみたい。




*聖司*「では、一応参加と言うことにしておきます」




*蓮司*「イェーーイ!じゃあルミと斑鳩先生達も呼んじゃおうかな…?」




*歌凛*「斑鳩先生がお触りをしないのであれば賛成です」




まあ、言ってもどうせ斑鳩先生は何かしてくるし、無駄だろうけど…




それでも言うのと言わないのとでは大違いだ。心境的にも。




*蓮司*「一応伝えておくね、まあ無理だろうけど」




*歌凛*「お願いします。まあ無理でしょうけど」




*聖司*「言うだけ損はしないでしょう。まあ無理でしょうが」




無理…うん、無理だろうなぁ。
私は諦めた。




と、その時、携帯が鳴った。




*歌凛*「あ、ちょっと失礼します」




リビングの端の方に移動し、私は携帯を見た。お母さんからだ。