きっと歳が離れているから絶対的な憧れの対象としてみているんだろう。
私もスミレにそう思われているのかな?
だとしたらとても嬉しい。
私はスミレの事を思い出しながらシェアハウスに戻り、自室で着替えてからリビングへいった。
5月と言えどまだ寒いので、リビングの暖かいカーペットの方がいいのだ。
私の部屋は、カーペットが冬用でないためにスリッパを履いていても冷たい。
蓮司くんと聖司くんも同じ考えだったのか、リビングにいた。
*蓮司*「聖司はいつごろ実家帰るの?」
*聖司*「明日の朝、始発に乗っていきます」
*歌凛*「結構遠いんですね、聖司くんのお家」
車に乗れないとしても、電車でいくなんてどんなに遠いんだろう……
*蓮司*「そんな遠くなかったと思うよ」
*歌凛*「でも、電車使うレベルって、相当遠いですよね。
北海道とは違うんでしょうけど、やっぱり電車使うって相当だと思いますよ」
北海道だと十数キロなら車使った方が絶対近い。
*蓮司*「歌凛、ここどこかわかる?」
*歌凛*「都会です、東京です」
何がいいたいんだ?蓮司くんは。
*蓮司*「ここ、日本最大の都市だよ?
首都だよ?」
*聖司*「ちなみに首都は決められていないので、東京は首都圏のひとつでしかありません」
聖司くんは何気なく会話に入ったけど、明らかにずれてる。
それでも豆知識を聞けたことには感謝しよう。
*蓮司*「どーでもいいよ…
東京の駅は間隔が超狭いから聖司の家はまあまあ遠いかもだけど、
電車イコール遠いってわけでもないの。
yes sexy?」



