部活動の基本ではあるけれど、部室へはいるときは必ず大きな声で入る旨を伝えなければいけない。
例え誰もいなくても。
大きな声を出すの、やっぱり少しだけ恥ずかしい。
*蓮司*「おっ歌凛!」
*歌凛*「あ、蓮司くん。早いですね。」
*蓮司*「まあ、一年は一番乗りって基本だかんな。一番始めに来たいのもあるけど。」
蓮司くんは最近、シェアハウス内でも女言葉を使うようになってきたので、男言葉に驚くことが多い。
保健室でしか女言葉は使わないっていってた気がするけどなぁ。
別に使ってもいいんだけども。
あ、二階堂さんが留守だからかな?
*山口先輩*「失礼しまーす!
っと!歌凛ちゃん!
ねね、やっぱり裏方させるのもったいないしヒロインやってよ~」
*歌凛*「いや、無理です、はい」
何故か山口先輩は必要以上に私と話したがる。
まあ、それはいい。問題は何かと私をヒロインにしたがることの方だ。
先輩がいうには私は素質があるらしい。
けど、ハードな基礎連はあまりやらないことにしている私ができるわけないし、大体ヒロインだなんて大役を一年生がやるのはおかしい。
私まず、スタッフだし。(他のみんなは兼任らしいけど)



