*瑠美*「で、その日から遊び場所は先生たちのマンションになったの。」




歓迎会の時、蓮司くんたちがマンションに慣れた感じだったのはそのせいなのかな。




*師龍*「毎回美男美女を拝められたからね。私としては僥倖だったさ。

その上、オカルト話をしたときのリアクション王が蓮司以外にも増えたし。」




ルミちゃんは初めからいじられ要員だったのか。




*瑠美*「そんなこんなでうちとのお付き合いも増えたってわけ。」




*師龍*「もっとも、斑鳩お姉さんの方はだーいぶ前から政宗さんを知っていたようだけど。」




ここは二階だけど、保健室がある方を見ながら師龍先生は言った。




大分前からってどう言うことだろ。元カレとか?




*瑠美*「あのときはビックリしたわ。
まさか知り合いだったなんて。

ていうかマサ兄にあんなふしだらそうな女の人が側にいた事に衝撃よ」




その女の人の弟さんが横にいるのによく言えるもんだな。




*師龍*「ただの先輩後輩でしかないけどね…」




師龍先生はヒートアップしたルミちゃんを宥めるかのように言った。




なんだ、ルミちゃんが大きくいってるだけか。




*瑠美*「まあマサ兄はカッコいいから斑鳩先生が気になるのも仕方ないけど__」




*師龍*「人の話を聞きなさい」




師龍先生はルミちゃんへげんこつをちらつかせた。




*瑠美*「う、はい。

じゃ、とにかく頑張ってね、花野高校の薔薇!私はそろそろ部活急がないと」




さっきからやや早足だったのはそのせいなのだろう。




ルミちゃんは更に歩調を早めて最終的には走った。




水泳部は着替えとかあるからなるべく早くいかないといけないらしい。




私はそこまで急がなくてもいいけど、早いに越したことはない。夏には大会があるらしいし、演劇部、頑張ろう。