☆★☆★ゴールデンウィーク前日☆★☆★




ゴールデンウィーク前日、朝からずっと、シェアハウスはもちろんの事、学校中がうきうきしていた。




そしていよいよ放課後になると、うきうき度は全員頂点を迎え、溢れんばかりに、学校中の人間が一斉に飛び出てきた。




しかも、目を凝らせばその中には先生達もいる。




*瑠美*「歌凛ちゃーん!
遂に発表が出たわ、花野高校の薔薇!!」




訂正。きっとみんながうきうきしている理由は、高校一の美男美女が誰か今日わかるからだ。




*瑠美*「男子の彼氏にしたいランキング一位は…!!なんと断トツ蓮司!」




うん、絶対そうだろう。




オカマということを知らない人にとったら、蓮司くんは家庭的な優しい人だもの。




*瑠美*「で、二位は聖司。
ていうか、いつも通りすぎてつまらないなー。たまーに聖司一位になるけど。

ただ、女子には新たな変化があったの!」




ルミちゃんは「ふふーん」と笑いながら自信満々に私を指差した。




*瑠美*「前は私が一位だったんだけど、今回はなんと、歌凛ちゃんが一位!!

さすがね!!」




*歌凛*「…冗談でしょう?」




あんまり選ばれても嬉しくないけど、選ばれるわけない。




それにまず、私は転校生なんだから、当然私の事を知らない人は何人もいる。




そんな人間に、一位になる程の量が投票されるわけない。




*瑠美*「ホントよホント!
もうみんなあのビデオ見てから歌凛ちゃんに病みつきなんだから。」




そうだ、あのビデオがあった。あの斑鳩先生が撮った破廉恥なビデオが…。




*歌凛*「あのビデオのせいで…

あ、斑鳩先生や師龍先生は何位ですか?」




*瑠美*「それがね、以外と低いの。
斑鳩先生はまあまあ上なんだけど、師龍先生はなぜか変動が激しくてね。

その代わり…お二人とも、遊ばれたいランキング一位をとりました!!」