♥同居人は♥オカマです!



*歌凛*「す、すごい…」




前よりも蓮司くんの腕前が上がっている気がする。




私らしさは一寸も消えていないのに、斑鳩先生のような艶っぽい女性に見えた。




マスカラは黒を本の少しだけ塗ってあるだけで殆どベージュだし、眉毛も塗っているかどうか微妙なレベルで、メイクらしいメイクをされているのは一部だけだった。




目尻と唇。特に唇は目立つ赤だ。




*蓮司*「ちょっと大人っぽくしてみましたー!sexy?」




*歌凛*「yes sexy!!」




*歌凛&蓮司*「・・・」




大きな声でなに言っているんでしょう私…




気でも狂ったのか知らないけど、ノリで言ってしまった。




少なくともさっきなんかより全っ然顔真っ赤なのは確かだ。




*蓮司*「まさか歌凛が乗ってくれるとは!
ルミにはーなそーっと。sexy? yes sexy!!」




*歌凛*「絶対やめてください!
からかわれるのが終いです!」




ルミちゃんに知られたら「sexy?」を確実に連呼される。




いや、もう蓮司くんに聞かれた時点で結果は同じか…?




*歌凛*「死んでも、死んでも言わないでください。」




私は目を鋭くして蓮司くんを睨みながら肩を力一杯掴んだ。




爪を食い込ませるように思いっきり。