そのあと色々と談笑したが、時間がたつにつれ自然に解散となった。
私は作りかけの洋服を完成させようと自分の部屋に向かった。
階段を上り、ドアを開けた。すぐ右下の方に、膝ぐらいの大きな犬の置物が置いてある。
やっぱり、アンティーク調のものは安心するな。
犬の置物に手を触れ、一度撫でてからミシンが置いてあるテーブルへ行き、作りかけだった服制作を再開した。
作りながら、誰に着せるものでもないのになんで作ってるんだろうと思った。
着もしない女性用の服を作るくらいなら、蓮司くんや聖司くんに服を作った方がよっぽと実用的なんじゃないだろうか。
ルミちゃんや斑鳩先生の分を作るのもいいけど、ルミちゃんが好きそうな服じゃないし、斑鳩先生にはサイズが合わない。
(主に胸のせいで)
蓮司くんにつくってあげるにしても、背の高い蓮司くんには斑鳩先生以上にサイズが合わないだろう。
一度ネットで売ることも考えたけど、物への執着心が強い私にはとても無理だ。
それなら近くで頻繁に誰かが使ってくれた方が嬉しい。
余計なお世話なのかもしれないけど、男性服も作ってみたいし…
サイズを聞きにいこう。
私はドアを開けて最初に蓮司くんの部屋へいくことにした。
ノックすると、蓮司くんが『どうぞ』といったので、私は遠慮気味にあけた。
*蓮司*「あ、歌凛か!ちょうどよかった、ちょっとここ座って。」
*歌凛*「え、あ、はい…」
な、何をされるんでしょう…
勢いに負けてされるがままに椅子に座り鏡を見せられた。
この状況、歓迎パーティーされた時にもにたようなことがあった気がする。
*蓮司*「メイク開始!」
やっぱりーー!!!



