*蓮司*「ねえ聖司、もしも、もしも
ご両親のところに居づらくなったら、
すぐ帰ってきていいし、
無理することないからね。」
蓮司くんは心配性だな。
聖司くんならきっと大丈夫だろうに。
*聖司*「心配しすぎですよ。
私の家は、ココですから。」
*蓮司*「そうなるためにちゃんと
帰ってきなね。」
もう、恋人ふっとばしてお母さんだな蓮司くん。
*聖司*「私は長男ではないので、
家に拘束される事はないと思いますが。」
まーそうだよね。拘束は一番上の子ぐらい…
って拘束!?
拘束ってなんのことだろう?なんか怖い!
じゃあお兄さんは拘束されたの?
*蓮司*「あ、説明なしにごめんごめん。
まあ、歌凛も会えばわかるよ。
聖司の家は超お堅い家だからね。」
私の間抜け顔が露になったんだろうなきっと。
蓮司くんは明らかに『しまった!』という態度で私にそう言った。
説明されるのは有り難いけど…
でも、お堅い家かぁ。
私には縁遠いけど、聖司くんが敬語や礼儀正しいところを見れば何となくどんな感じか予想がつく。
*聖司*「まあとりあえず、早くてゴールデンウィークの二日目、遅くて最終日辺りにこちらへ帰ると思いますので。」
*蓮司*「はーい。」
*歌凛*「了解でーす。」



