*蓮司*「へえー。楽しそう!
スミレちゃんはどこにすんだろ。」
*歌凛*「後4年ぐらい先の話ですよ。
でもまあ、スミレなら写真館とか、その辺だと思います。」
あの子は大の写真好きだ。
よく、お父さんのカメラを使って写真を撮ってた。
まあ、壊されないようにとお父さんがスミレに渡すのは標準レンズがほとんどだけど。
次にあったときは海外で撮った写真を見せてくれるかもしれない。
*蓮司*「写真か、かっこいいなあ。
でも海外なんでしょ?」
*歌凛*「スミレの意向があれば学校先を変えるらしいですし、もしかしたらこっちに来るかもしれませんよ。」
こっちに来るかはわからないけど、日本には絶対来ると思う。
人見知りなスミレが海外に馴染めるとは思えないから。
親戚に預かってもらうとかするんじゃないかな。
私はこっちに来てくれると大歓迎だし、この前の話が本当なら蓮司くんも聖司くんも、二階堂さんも了承してくれるだろう。
*蓮司*「ふーん。来たらいいね、聖司。」
*聖司*「その子の考え方次第でしょうが、個人的にはそうですね。」
やっぱり子供好きなんだ。
聖司くん、いっつも蓮司くんにキツいこといってるけど、なんだかんだで優しいし。
案外スミレのこともまかせられるかも。
*蓮司*「その優しさをこっちにも向けてくれればいいのにね。」
*聖司*「充分すぎるほど与えています。
縁を切っていない時点で感謝してほしいくらいですよ。」
言ってることがきつすぎるよ聖司くん……



