*蓮司*「いいわねー!あたしにはそういう兄弟いないもん。」
蓮司くんにご兄弟がいたら、きっとすごい美男美女なんだろな。
聖司くんももちろんだけど。
*聖司*「まあそうでしょうね。
そういえば、歌凛さんには妹さんがいらっしゃいましたね。」
*歌凛*「ええ、どうやら弟妹がいるのは私だけみたいですね。ルミちゃんのご兄弟もお兄さんでしたし。」
だとしたら、この中では私のお母さんが一番若いかも……!
*蓮司*「いいなぁ下の子いるのって。
聖司も下の子欲しいでしょ?」
*聖司*「父も母もいい歳ですし、なによりできたら心情が複雑になります。」
た、確かに……。
お母さんが聖司くんのお兄さんを生んだ年齢が仮に大学を卒業した23歳だとしても、今は48歳だ。
流石にその年齢で弟か妹ができたら、なんて思っていいのかわからなくなりそう。
*蓮司*「確かにそうだろうけどさ、聖司子供好きじゃん?
中学の職業体験、保育園にしてたし。」
そうなんだ。ちょっと意外。
*聖司*「そういえばそうでしたね。
蓮司は確か……食べ物のおまけほしさに和菓子屋へいこうとしていました。」
蓮司くんはぶれずに蓮司くんらしいなぁ。
*歌凛*「あれ、していたってことは、やめたんですか?」
*蓮司*「恥ずかしいからやめてよぉ。
あのときは、結局美容院にしたんだっけ。」
蓮司くん、その分野ではプロレベルだもんね。
*蓮司*「歌凛は?職業体験!!」
えっと……私は何にしたんだっけ。
*歌凛*「うーん、あ、農場にいきました。」
羊の世話楽しかったな。野菜もわざわざもらったし。
まあ、ご近所さんが農場だったり牧場だったりで、慣れたことだったんだけどね。



