一分以上沈黙が続いた。
*聖司*「蓮司、私たちが歌凛さんをどう見ているのか、二人で合わせてみますか?」
*蓮司*「いいよー。
せーのっ!」
*蓮司&聖司*「友達」
………………え?
*蓮司*「クスクス、なにその顔。
不服そうだなぁ。」
*歌凛*「不服ではありませんけど。」
不服というか嬉しいというか、良くわからない。
いや、友達認定されていたとは思ってなかった。
もしかしたら、友達かな……?みたいに思ったことは何度かあったけど。
私は『ポジティブに考えるよりネガティブに考えた方が傷つきにくいという』
思考の持ち主なため、あんまり考えてなかった。
唖然とした、という方が当たっている。
*聖司*「本当に気づいていなかったんですね。
というより、『友達だと思いたいけれどもそう思っていいのかどうか』という方が当たっていますか?」
まさにそれです聖司くん。
良くわからなかった気持ちだったのに、今ので気持ちの原因が良くわかった。
*蓮司*「ええー!?そんなことで悩んでたわけ?いやいや、私なんかもう親友までいくかなーって思ってたのに。」
会って数週間の私を親友認定までするのはさすがにないと思うんだけど。
*聖司*「蓮司の場合、5回以上話したら友達で、20回以上話したら親友ですので。」
じゃあ何千回と話している聖司くんはなんなんだ。