*聖司*「元々、蓮司が勝手に誘って半ば強引に入った部活ですから、そう簡単に馴染むのは難しいでしょう。
しかし、強制的に入れさせられたわけではなく、これは歌凛さんご自身が決定した事ですから。」
そう、だよね。
蓮司くんは、私に演劇部へ本当に入ってほしくて誘ったんだ。
それを、やりたい部活がないからなんて理由で決めるのは、無責任すぎる。
ましてや適当にやろうだなんて。
ごめんなさい。蓮司くん。
*歌凛*「………あの、蓮司くんが部活をあれほど本気になれるのは何故ですか?」
私も、部活や習い事を本気でやろうとしていたのには、理由があった。
蓮司くんも、きっとそうだったと思う。
*聖司*「本気になれる理由……ですか。
あるといえば、自分に正直になれるから、でしょうか。
それとも……」
*歌凛*「それとも?」
*聖司*「ライバル……いえ、憧れの人間になりたかったから、かもしれません。」
憧れの人間?誰だろう。
私の知ってる人かな?
蓮司くんがオカマってことを知ってるのは7人で、ルミちゃんと先生たちと聖司くんと私、ご両親を入れてちょうど7人。
じゃあこの中の誰か?
いや、もしかしたら蓮司くんのことは知らない人かも。



