*聖司*「今さらながら、
過敏に反応しすぎなのでは?

そろそろ慣れていただかないと、
色々と歌凛さん本人が支障を
来してしまうと思いますよ。」




本当にごもっともです。




毎回ビクッとするのはもう、
もともとの性格が問題なのかな。




ただ、
驚いてしまうとそれはそれで喘息が……




聖司くんが心配してくれているのは
そこだろう。




『ありがとうございます。
すみません、迷惑ばっかで』って
思わず言っちゃいそう。




*蓮司*「聖司が影を濃くすれば済みそうな話だけど。」




*聖司*「影を濃くするメリットがひとつもありませんね。」




なんか聖司くんは人を論破する
才能があるな……。




*歌凛*「なれようと
努力はしてるんですけどねぇ。」




なんというか慣れるもなにも
体質だからどうしようも……




私は蓮司くんと聖司くんの様子を伺った。




けど二人はなにも言わなかった。




私のこの一言で
この話題は終わりとなったようだ。




*蓮司*「ところで、歌凛って何にしたの?
部活とか委員会とか。」




聞いてなかったんだ……師龍先生の話。




*歌凛*「図書委員です。
部活は、まだ……。」




私が転校してきたのが結構はじめの方
だったから、

まだ部活を決めてない
遅い人もいるって先生言ってたし。




*聖司*「しかし、
候補はあるのでしょう?」