お金目当てなだけなんだろうな。絶対。




*師龍*「それでも私たちの取り分は
3分の1。
後はオーナーに取られて終わりだよ?」




入場者も半端ないから3分の1でもすごい
料金だと思う。




*瑠美*「もはやツッコミを入れる
余地もないわね……」




*オーナー*「で、またなんでここに?」




*師龍*「太郎とかいう幽霊役の人に用が
あってね。」




師龍先生がそういうと、一瞬空気が
変わった。




*オーナー*「……太郎?
うちにはそんな役者……

師龍さん、太郎という人をご存じで!?」




若干怒鳴りながらオーナーさんが
訊いてきた。




*師龍*「知っているもなにも、
さっき会って来たところさ。」




師龍先生がそういうと、オーナーさんは
顔に手を当てて後ずさりした。




*オーナー*「…………きっと、ははは。
化かされたんですよ。

太郎は、私の死んだ父ですから。」




えっ!?父!?




*オーナー*「いっつも人を驚かして、
笑かして、面白い人でね。

ただ、若いうちになくなってしまって……
これが父の写真です。」




オーナーさんは古い写真を見せた。




確かにさっきの太郎さんだ!




*瑠美*「えっ、じゃあ、
私たちが見たのは……」




*蓮司*「ま、まさか!」




*瑠美&蓮司*「本物の幽霊!?」