それから 何事もなかったように

仕事は続けた

続ければそれだけ
ちまちま 虐められた

会議の時間変更
会議室の変更・・・

ぶちょうに

「婚約したからと言って仕事疎かにするな、会議はどうした?」

「時間変更になったと聞きましたが」

こんな状態
部長も呆れて
ため息を吐き出した


席に戻り
辞表をだした
びっくりした顔

「前々から・・・考えてましたが社長が邪魔し破り捨ててました。これで終わりにしたいです、受理してください、お世話になりました」




これでいいんだ



更衣室を出た
蒼生がうで組して立っていた


「お世話になりました」
横をすり抜けようとした
腕を掴まれ抱き締められ


「会社です、放してください」

「いやだ・・・栞」



「放してください」