店をでて少し散歩した

栞の傍には、憧れていた社長がいる
1回きりでもいい・・・

「この間、佐倉の旧アドレスにメールが来たけど、面白いな?」

「まだ来るの?て事は、不安だらけ・・いつも男性に言うんでなくて、男性と付き合っているもしくは仲良くしている女性にいちゃもんつけるんですよ、後片付けちゃんとしてくださいね、私もうあんな苛めには耐えられない」


わかったよって肩を引き寄せ
顔を近づけて口づけをした。


帰ろうと車をおいているところまで来たら、取り巻きがいた。

「やっぱり社長の車だったんだ、私達に奢ってくれない?」


私には幸せになれないんだ
涙で滲んで蒼生が見えない


佐倉はどこだ?
「いい加減にしたまえ、こんなとこまで追いかけて、プライベートくらい静かにしたまえ」

「あら、佐倉さんって昔この取り巻きにいましたのに抜け駆けはよくないでしょ?」


もうここには・・・『ごめんなさい、二度と会わない、ありがとう』
その場を後にした。
どこをどう歩いて帰ったかわからない