初恋同士

それから私は入学式が終わるまで、さっき起きたことを話していた。


入学式が終わり、教室に戻るとみんなが席に着くと、男性教師が教室に入ってきた。


身長は180くらい高くて、顔も整っている。髪は茶髪で女子生徒たちに人気の出そうな先生だった。


「おはよう。俺は小林拓斗。よろしくな。」


先生が挨拶をすると女の子たちはすでに目がハートになってた。


私は名簿番号1番だから廊下側の一番前の席で女の子たちの歓声がダイレクトに伝わってきた。


ホームルームが終わると女の子達はほとんど小林先生のところにいってしまった。


私は璃子のところへきた。


「小林先生すごい人気だねー」


「璃子は行かないの？璃子、イケメン大好きじゃん。」


「行くよ、あとでね」


「なんで今行かないの？」


「だって、先生にとって私はその他大勢だなんてやだもん！
だったら一人の所を狙って特別になったほうがいいでしょ。」


「結局狙ってるんだ…」


「当然！」


「あはは」


私はよく分かんないな、そういうの、アイドル見たいな感覚なのかな？


「あれ、あの人…」


「ん？どうかした？」


私は一つの男子グループの中に一人見覚えがある人がいることに気がついた。