初恋同士

「天野…雪菜、です」


恥ずかしくて顔を伏せながら答えると先輩は「可愛いー」と言って私の前にきた。


「彼氏いるの?」


「えっ、いや…」


答えに困っていると如月くんが私の前に立った。


「先輩やめてください、天野さん困ってるじゃないですか。」


「はいはい、じゃ、またなー」


如月くんが言うと先輩はあっさりコートに戻ってくれた。


「大丈夫?天野さん」


「うん、如月くんありがとう」


私は感謝の意味を込めて笑った


「う、うん…///」


「そろそろ教室戻ろっかな、如月くんは?」


「俺も戻るよ」


私達が教室に戻ると人が少し増えていた。


私は自分の席に座って本を開いた。


「その本っ!」


前に座っていた如月くんが私の開いた本を見て声を上げた。


「天野さん、その本好きなの?」


「昨日本屋に行ったら気になったから買ってみたの。」