さよなら、先生



「うっ、……ふぇぇっ…」


涙が全然止まらないよぉ…。



生徒用昇降口まで駆け込んだ私はヨロヨロと、どこのクラスの前だか分からない下駄箱の前に座り込み膝に顔を埋めた。



すると…、

カサッ---


っとポケットの中から音がした。



微かな音に気付き、はっと顔を上げる。




そう言えば…、

とポケットの中に手を入れた。



カサリ…、

と指先に当たったそれを摘んで取り出す。




涙でぼやけて見えるけどそれが何かはすぐに分かり、唇をキュッと噛締めた。