「セーンセ」

「あぁ、佐々木か」

「なーに、たそがれてるんですか?」


赤い夕焼け空をバックにボンヤリと空を見上げていた先生がゆっくりと振り返り、私を視界に映した。


その表情はいつも通りの真面目な顔で、全くおもしろくない。



ツマンナイ---


たまには先生の笑顔を見たいんだけどな。



思わず唇を尖らせてしまった。