そんな時だった…………。
走っているりなが見えた。
後ろ姿でも分かる。
俺は、声をかけた。
「おい?どうした?」
やっぱりりなだ。
でも、泣いている。
「ゆう…ちゃん??」
りなは、驚いたような顔をしている。
「りな?なんで泣いてるの?誰かに、なんかされたのか?」
心配になって俺はりなに近づいていく。
「何でもないよ…」
「ごめん。俺のせい?」
「え?」
「俺が中途半端なことしてたから…ごめん」
俺は、りなに謝りたくて謝りたくて…。
「私ね?ミヤビさんから電話があって…それで…それでね?わ、たし…」
やっぱり、俺のせいだな……。
俺は、りなを人のいないところに連れ出す。
「寒くない?」
「きいて?私の話…」
俺の覚悟は決まっていた。
「聞くよ。どんな話でも」
りなは、少しづつ話してくれた。
俺の事を好きになってからのこと。
ミヤビからの電話のこと。
その一つ一つの言葉が胸に刺さった。
「ごめんね?俺のせいで辛い思いさせちゃって…」
そして、俺は言ってはいけない言葉を口にしようとした。
「俺…………………………………………」

