君との約束



体育祭は、どんどん進んで行き次は借り人&借り物リレーだ。

俺は、友達と一緒に列に並んだ。
はぁ……めんどくせーな
どうか借り物でありますように。
と、俺は心の中で願った。

「おいっ次お前の番だぞっ」

「え?あ、おう」

俺は、友達に言われ走る準備をした。

『位置についてぇよぉーい』

パンッ

俺は、全力で走った。
ガードを引いて俺は、固まった。



《気になっている女の子》




どうしろって言うんだっ!
でも、俺は真っ先にりなのところに行った。

「ハァハァ、りな、一緒に来てっ」
「え?あっあっ!!」

俺は、りなの手を引いて走りだす。

一人ずつ抜いていく!
まさかの三人抜きで一位に躍り出た。
ヤベッ俺すげーんじゃね?

『一位は、凄い速さで抜いてきた青団ですっ!』

ヤバっ俺すげー!!

「何引いたの?裕ちゃんっ!!」

りなは、嬉しそうに聞いてくる。
あぁ、1位だったのが相当嬉しかったんだなっ

「内緒っ!」

俺は意地悪にそういった。
引いたの何かなんて言えるわけがない。
そう言うとりなは、少し残念そうな顔をした。



その夜の電話でもりなに聞かれたが俺は『内緒』と全部言って終わらせた。

ミヤビに連絡するのを忘れた。
ミヤビは、怒って電話してきた。
ずっと、怒鳴っていた。
はぁ………
前は何回も謝って許してもらっていたが俺はキレて『もう、いいよ……別れよう』そう言うとずっと謝りながら泣き始めた。
俺は、一方的に電話を切った。