ー3班ー 奈津美Said
「死のゲームだかなんだか知らないけど、生き残ればいいんだな?」
そう言ったのは眼鏡が似合うクールな黒木颯。
「そうみたいだね。」
私は颯に返事を返す。
意味の分からないゲームが始まって何分たったんだろう。元々持っていたスマホは圏外で時計も11時で止まったまま動いていない。
「じゃあ僕は単独行動させてもらう。僕は絶対生き残らなければならないからな。」
そう言うと颯はスマホを持って扉から出た。
「うちらも行く…?」
「そうだな。ここで何もしないよりはマシだろ。」
他のメンバーもうんうん、とうなずく。
「じゃあみんなスマホ持ったか?」
「持ったぁー。」
こうして私達は謎が多い部屋から出た。


