「本当に!? 頑張ったね!」



立ち上がって華の手をギュッと握って、思わず二人で飛び跳ねた。


私実は何だかんだやればできる子!?


っとか、直ぐ調子乗るところがダメなんだろうな。



「赤点なしって事で昼飯おごってやるよ」

「え!? マジ!? やったー!!」



三人で盛り上がっていると、廊下から女の子たちの「きゃー!!!」という悲鳴が聞こえてきた。



「何かあったのかな?」

「さぁ……? それよりお昼行こう!」



何おごってもらおっかな~。


頭の中はお昼ご飯の事でいっぱいだった。



「葵」



聞き覚えのある声にパッと振り返った。