いい加減目を離したいのに、中々いう事を聞いてくれない。


玲の顔が近付いてくる。


綺麗な顔が……。


息が触れてしまいそうな程の距離まで近づいた玲の唇。


唇が触れ合いそうになった瞬間、私は急に我に返った。


慌てて玲の胸を両手で押し離した。



「べ、勉強しよう!!」



あっぶない。


あと少しでキスしちゃうところだった。



「嫌だった?」



玲の寂しそうな顔を見て胸がキュンとなった。


なんかもの凄く悪い事した気分……って、ダメダメ!


この雰囲気に流されちゃダメなんだって!!