お嬢様はじめました。

私の方がビックリだよ!


ありえないでしょ!!


何故か玲も立ち上がり、腕を引かれた。


玲の腕が後ろに回り、頬が玲の胸にぴとっとくっついた。


玲の鼓動が聞こえる。


私の鼓動は玲に伝わっていませんように……。



「こうして自分から抱きしめるのも葵が初めて」

「え!? 嘘だ!! からかってるの!?」

「からかってないよ。 変な女だけど、気になる。 違うな。 変な女だから、気になるのかもしれない」

「ひどっ__私からしてみれば、玲の方が十分変だよ!!」



あっ……今、笑った?


顔は見えないけど、微かに笑い声が聞こえた気がした。



「ってか離してよ!!」

「駄目。 もう少しこのまま」