お嬢様はじめました。

次の日もその次の日も、玲は根気よく私に勉強を教えてくれた。


暗記する教科は自力でどうにかしなきゃいけないけど、英語とか数学とか、教科書だけでは分かり辛い教科などは、玲が分かり易く教えてくれた。


勉強しているはずなのに楽しくて、放課後のこの時間は私にとって待ち遠しい時間になっていた。



「玲ってさ、いつもあんな事してんの?」

「あんな事って?」



初日の時の事がふと頭を過ぎり、玲に聞いてみた。


けど玲からは何の話?と言わんばかりの顔を向けられた。



「いやー……女の子と所かまわずいちゃいちゃ?っというか、何というか……」

「いちゃいちゃ何てした事ない」



上手く言葉にできなくて口ごもる私に対して、玲は表情を変える事なくぴしゃりと言い切った。