放課後帰る時に華から「駅まで乗っていかない?」と言われたけど、私は首を横に振った。



「ありがとう。 でも大丈夫だよ。」

「そう? 顔色が優れないようだから無理しないでね?」



今日はずっと華に心配されてる気がする。


そんなに顔色悪いのかな?


この間の実力テストの勉強疲れまだ取れてないのかな?


んー自分じゃよく分かんないや。


車で下校する華と樹希にバイバイを言って、私は駅まで歩いた。


一般コースの生徒はコースの名前の通り一般家庭の人たちで構成されている。


樹希と華の様に家柄がしっかりしている人たちは基本【特別コース】に入学する。


二人は上に兄弟がいて、後継者ではないからお金持ちが集まる特別コースには行きたくなくて一般コースを選んだと言っていた。


お家柄がしっかりしているお金持ちはあまり好きじゃないらしい。


私はお金持ちの世界がどういうものなのか分からないけど、樹希の話しを聞いてるだけで関わりたくないと思った。


まー私が関わる事はないけどさ。