お嬢様はじめました。

「もう葵の部屋も用意してある。」

「え!? もう私の部屋用意してくれてるの!?」

「好みもあるとは思ったんだがな、私の方が待てなくてな。 思っていた以上に葵と生活を共にできる事が嬉しかった様だ。」



お祖父ちゃんにつられて私の頬も緩んでしまう。


私と同じくらいお祖父ちゃんも嬉しく思ってくれてるんだ。



「部屋の模様替えだの、必要なものなどがあれば遠慮なく足していきなさい。」

「うん、分かった。 ありがとう。 それよりお祖父ちゃんって何してる人なの? こんなおっきなお家入ったの初めてで迷子になっちゃいそうだよ。」

「私はただの経営者だ。 ここでの生活もきっと直ぐに慣れる。」



経営って……何の?


深く聞いてもよく分かんなそうだけどさ。


それよりも聞きたい事は他にもある。


ずっと気になってた事。



「お祖父ちゃん……。」

「何だ?」

「……何でお祖母ちゃんと別れちゃったの?」