お嬢様はじめました。

浅賀さんに案内された部屋に入ると、お祖父ちゃんが笑顔で出迎えてくれた。


漸くちょっと一息つけた気がする。


それにしてもこの部屋も凄い。


壁に掛けてある絵画だっておっきいし、高そう……。



「どうした? 掛けなさい。」

「あ、うん。」



お祖父ちゃんと向かい合わせにソファーに座った。



「葵お嬢様、お飲み物は如何致しますか?」

「えっと……紅茶ありますか?」

「勿論でございます。 冷たいものと温かいものどちらが宜しいですか?」

「それじゃあアイスティーでお願いします。」

「畏まりました。 直ぐにお持ち致します。」



浅賀さんは丁寧にお辞儀をして部屋を出て行った。


思わずフーッと息が漏れた。


あんなに畏まって話されると緊張してつい肩に力が入っちゃう。