お嬢様はじめました。

「葵お嬢様、如何なさいましたか?」



唖然と立ち尽くしていると、ドアを開けてくれている日高さんに声を掛けられハッとした。



「あ、すみません!」



周りからの視線にも気付き、慌てて車に乗り込んだ。


うおー……すご……。



「そちらの冷蔵庫にドリンクが入っておりますので、好きなものをお飲み下さいませ。」

「はい、ありがとうございます。」



日高さんはニコッと笑うとドアを閉めた。


冷蔵庫を開けると本当に水やらお茶やらジュースが入っていた。


グラスも色んな形のものが置いてある。


車の中とは思えない。


座り心地は抜群なのに、慣れない空間だからか落ち着かない。


早く着かないかな……。