お嬢様はじめました。

意気込んで家を出たはいいが、エントランスに向かいながら緊張が半端ない。


インターホンに映った人誰!?


ってか私の事『葵お嬢様』って言ったよね!?


お祖父ちゃんが迎えに来てくれるんじゃなかったの!?


違う人が迎えに来るなら来るって先に言っておいてよね!!


エントランスに着くと、スーツをカッチリ着こなした年配の男性が直立不動で待っていた。


さっきモニターに映った人……だよね?



「あのっ、お待たせしました!」

「宝条院会長の専属運転手を務めております日高(ひだか)と申します。 宜しくお願い致します。」

「あ、こ、こちらこそ宜しくお願いします。」



宝条院会長ってお祖父ちゃんの事!?


ってか専属運転手って何!?


混乱する頭で日高さんの後ろを付いて行って、車を見て更に混乱した。


これリムジンってやつじゃ……!?