お嬢様はじめました。

ゆっくり話をしようと言われて、お祖父ちゃんから休みの日に迎えに行くと言われた。


約束の時間の前、私は仏壇の前に座って目を瞑っていた。


お父さん、お母さん、籍が変わっても私はお父さんたちの子供だよ。


独りになった時、何で私だけ残っちゃったの?って思う事もあった。


けど今では生んでくれた事感謝してる。


ありがとう。


お母さんはお祖父ちゃんのところに行く事怒ってるかもしれない。


それでも私はお祖父ちゃんを知りたいって思ったし、家族になりたいって思った。


だから、見守ってくれると嬉しい。


お祖母ちゃん……お祖母ちゃんの大好きなお祖父ちゃんと一緒に暮らすことになったよ。


お祖母ちゃんが言ってた通りかっこよくて優しそうな人だね。


お祖母ちゃんの好きな人だから私も大好きになると思うんだ。


_ピンポーン。


インターホンが鳴り、目を開けた。



「行ってきます。」