お嬢様はじめました。

私までいつのまにか寝てしまっていた。


起きると玲と目がバチっと合った。



「お、起きてたの!?」



恥ずかしすぎる!


下から見られるだけで恥ずかしいのに寝顔見られるなんて!!



「目覚めたなら起きてよ!!」



無理矢理玲の体を起こそうとしたら腰に腕を回された。


腰を抱きしめられて全然離れてくれない。



「お腹鳴ってる」

「もー玲!! バカ!!」



笑う玲の肩をバシッと叩いた。


それでも笑うのを止めない。


そして離れようとしない。



「離れてよ!」

「イヤ」

「恥ずかしい!」

「好きだよ。 お腹鳴ってる葵も」



完璧からかわれてる。


打つ手がなくてプイッと外を見た。


景色で気を紛らわそう。


すると玲が体を起こした。


やっと離れてくれた。



「怒ったの?」

「…………」



恥ずかしかっただけで別に怒ってはない。


けど少し困らせてやろうと思って返事をしなかった。


っ!?


突然腰を抱かれて引き寄せられた。


体がぴったりくっついてまたやってきた恥ずかしさで顔が見れなかった。



「こっち見て」

「…………」

「あーおい」

「ぎゃっ!!」



耳を噛まれて勢いよく玲から離れた。


な、ななな、何してくれてんの!?