お嬢様はじめました。

お祖母ちゃんと別れてかなり経ってるのに!?


でもそれを言ったらお祖母ちゃんも再婚はしてないし……何で?



「でも、そんな急にそんな事言われても……。」

「それもそうだな。 だが、前向きに考えてみてはもらえないか? ただ面倒を見てもらうのが嫌と言うのなら、私の籍に入り葵の祖父として、父として一緒に暮らせたら嬉しい。」



そりゃ家族ができるのは嬉しい。


でもどうすればいいのか分からなかった。


お祖母ちゃんはずっとお祖父ちゃんの事を大切に想っていたけど、お母さんは違う。


子供の頃は凄く生活に苦労したらしく、その事でお祖父ちゃんの事を恨んでいた。


恨んだまま死んでしまった。



「では私はそろそろ失礼するよ。」



そう言ってお祖父ちゃんは立ち上がった。


ちゃんと会ったのは今日が初めてだけど、帰っちゃうのかと思うと寂しかった。



「数日後に連絡する。 その時に気持ちを聞かせてほしい。」

「……分かった。」