何でこんな事になった?


なぜに?



「息子から話を聞いた時は驚きましたよ」

「私も驚いたが、当人同士が決めた事ならば口出しはせんよ」



私は笑うしかできなかった。


海堂家と宝生院家での食事会。


いいレストランなんだろうけどもはや味が分からない。


食べた気にならない。



「葵さんとは何処で出会ったんだ?」

「学園の舞踏会だよ。 僕が葵さんに一目惚れしたんです」



うわぁー……。


よくもまぁシレーッとそんな嘘言えたよね。



「葵さんは宝生院会長とよく似ていらっしゃいますね」



海堂のお母さんにニコっと微笑まれ、ニコっと笑い返した。


早くこの場から立ち去りたい。



「夏休みは2人で出掛けないのかい?」



ちょっと!


海堂パパ!!


変なフリ出すの止めて!!



「良ければ葵と過ごしてやってくれ。 私も仕事で留守にする事が多いからな」



お祖父ちゃんも余計な事言うのやーめーてー……。



「葵さんと予定を立てさせて頂きます」

「…………」



猫かぶりめ。