お嬢様はじめました。

子供みたいに泣く私の頭を少し躊躇いながらお祖父ちゃんは撫でてくれた。


触れている手から遠慮が伝わってくる。


けど久しぶりの温もりを感じて暫く涙は止まらなかった。


涙が止まった頃にはかなり頭の中が冷静になり、今度は恥ずかしくて顔を見せられなくなってしまった。



「あの……ごめん、なさい……。」

「何を謝る必要がある。 謝るなら私の方だ。」

「え?」

「こんなになるまで独りにさせてしまって本当にすまなかった。」



お祖父ちゃんに頭を下げられ驚いた。


ど、ど、ど、どうしようっ!?



「あ、えっと! だ、だって疎遠になってたし知らなかった事だし気にしないで!! ね!?」

「……知っていたよ。 里美たちが交通事故でこの世を去って、お前さんが独りだという事は知っていた。 私以外誰も引き取り手がいない事も知っていたんだよ。」

「…………。」



知ってた?