「騒がしくてすまないね」

「いえ……」



いつもの事なのか、華は楽しそうに笑ってる。



「私たちはこれで失礼するよ。 華さん、ご家族の皆さんに宜しくお伝え下さい」

「はい」



3人は居間からいなくなり、部屋の中は静かになった。


光さんからは出でいく直前「またね」とウィンクされた。


ウィンクって……本当にする人いたんだな。


まぁ不思議と違和感なかったけど。



「男3人兄弟って賑やかそうだね」

「賑やかなのは光兄だけだから」

「光さんって昔から変わらないよね」

「政兄との温度差激し過ぎて見ててウケる」



確かに。


政宗さん見るからに真面目そうだし、話してる感じも真面目そうだった。



「でもああ見えて1番切れ者なのが光兄かも」

「え!? そうなの!?」

「話の持っていき方とか、人間関係築くのとか何気に上手いよ。 それに意外な事に宝生院会長のファンだから」



へぇ。


人は見かけによらないな。



「政兄 はファンどころか崇拝してるけどね」



私がお祖父ちゃんの孫だって知ったらガッカリするんだろうな……。


怖くて言えない。