お嬢様はじめました。

やっぱり……そうだよね?



「ミーちゃん……?」

「え?」

「昔お隣に住んでたミーちゃんだよね!?」

「え!? もしかして葵ちゃん!?」



私が中学に上がる前に隣に住んでたミーちゃん家族は引っ越してしまった。


小さい頃から妹みたいに可愛がってくれた。


だから引越しを聞かされた時は泣いてしまった。



「おっきくなったね! って私おばさんみたいだね!!」



「あはは!」と笑うミーちゃんを見て、変わってないなと安心した。



「何でここにいるの? まさか葵ちゃんも撮影? モデルになったの?」

「あはは、まさか! 私はただの見学。 ミーちゃんは?」

「私は撮影。 こう見えて雑誌の専属やってんだよ?」

「え!? ごめん! 私そういうの疎くて…」

「あははっ、いいのいいの。 葵ちゃんは昔からテレビとか雑誌とかあんま興味なかったよね」



ミーちゃんは私の隣に座ると買った水を飲んだ。


昔から綺麗で自慢のお姉ちゃんだったけど、こうして近くで見ると昔より綺麗なお姉ちゃんだなと思った。